Katsuyaの雑文

Duelに関することを徒然と無責任に綴っていきます。


Ultimate Warriors杯 大会手記
2002年2月18日
 さて、初の雑文執筆。
 
 最初に何を書こうかといろいろ迷っていたのだが、Duel大会ではお約束の大会手記を書いて無難なスタートを切ることにした。今回の大会はリーグ戦ということもあって、全12試合もこなしたわけだが、もちろん全ての試合の状況を書き並べることなどできない。メモをとりながら大会期間中を過ごしてきたわけでもないので、最も印象的だった1戦について詳しく書いてみることにする。その試合とは、自由種目のvs Jack.Daniel's(=Kouji氏)戦だった。結果を先に言うなら、なすすべもなく0-3であっけなく(そして短時間で)惨敗した試合だったのだが、この試合には最も力を入れていたのだ。

 この試合を開始するまでの状況を簡単に述べておこう。Kouji氏は後から参加したということもあって、他の方よりも試合の消化具合がかなり遅れていた。Kouji氏が自由種目の対戦を始めたとき、私はすでに5試合を消化しており、4勝1敗という成績だった。ここでKouji氏に勝利すれば、自由種目において優勝する可能性が高まり、また同時に、彼に敗れると優勝の可能性がほとんど潰えるといった具合だった。それだけに、「絶対に勝たねばならない」といいう気持ちで彼との試合に望む必要があった。

 彼との試合での勝利を頭の中でシミュレーションしようとしたときに、障壁としてまず最初に立ちはだかったことは、Jack.Daniel'sというキャラの性能だった。読者の方は御存知のとおり、Jack.Daniel's(以下JDと略)というWは超一級品のアイテムで装備を固め、その装備の組み合わせ方に弱点がない。膨大なMana(320 over)、高いMagic(130)、2Hitに耐えるLife(586)、装備交換のしやすさなど、大会に出場したDuelistが使用するWの中では総合的な意味で最もバランスが取れているWであることは間違いないだろう。

  最近1ヶ月ほどの日々のDuelでは、彼はJDを使っておらず、LEGARTというLv 50 Wを使用していた。こちらはMag 120、Life 606というWであり、装備しているAmu/RingなどはJDのお下がりもしくは余り物で構成されている。最近の私はこのLEGARTと幾度も対戦してきたが、JDとの性能差をひしひしと感じていた。私のWがMag 135というFB命中率重視のセッティングをしているおかげで、LEGARTにはFBの打ち合いで常に有利に戦うことができた。彼もそのことはよく承知しており、私と対戦するときにはFBの使用は少なめで、剣戟中心で戦っていた。それでもなお、「ああ、苦しそうに戦っているな」と何度も感じられる場面があり、実際に彼もそのことを口にした。私が最後のPotionを飲んで「後がないな」と感じていると、彼もまたPotionが尽きていて勝利を拾えたということがよくあった。

 しかし、この「LEGARTとの対戦ではいい勝負ができる」ということは、「もしKoujiさんがJDを使用していれば、確実に負けていたはず」ということを意味するのだ。LEGARTではこちらにヒットしないFBがJDではヒットする。LEGARTであればMana量の関係でできなかったHealingがJackはできる。私の体感では、LEGARTとJDとのスペックの違いは、Potionの数量にして1個分以上の差があった。つまり、「通常の装備のLow AC + KSOH同士でぶつかっては、3勝できるはずがない」という厳然たる事実が、私の闘志に抗うかのように存在していたのだ。

 そして、ACの上げ下げや削りなどの、大会ではよく登場するスタンダードな戦法が通用する相手ではないという障壁も存在した。彼は、相手から仕掛けられない限りACを上下させたり削ったりすることはしないのだが、実はこういった闘いを参加者の中で最も得意とするDuelistであることは間違いないのだ。だって彼は、L's Duel Clubという修羅場をくぐってきたのだから。つまり、High AC、削りなどの戦法に「逃げる」ことは、彼が得意とする土俵に上ってしまうことを意味する。私はすぐにこの選択肢を外した。

 普段使用している装備も、High ACや削りも通用しないならば、私はどうやって勝利すればいいのか。いろいろと考えてみたのだが、いい案はなかなか浮かばない。結局私が辿り着いたのは、JDというキャラの長所を、逆に弱点として利用することができるのではないかということだった。Manaが豊富ならば、そのManaを存分に使わせないうちに勝負を終える。装備交換が容易ならば、装備交換が必要のない状況を作る。Lifeが通常の2ヒットに耐えることができるならば、「通常ではないダメージ」を連続で与えてみる。そしてKoujiさんは、連続して自由種目をこなさなければいけないため、「汎用の大会装備」しか持ち歩くことができないのに対し、私は残りはvs Kouji氏の一戦だけなので、vs JDに特化した装備を選ぶことができるということも、勝利の可能性を高くするように思えた。

 このようなことを意識して組み立てた装備は以下のようなものだった。
 

(1) 第1試合 (Spell lv 18 FBによる瞬殺を目指す)

・King's Mace of Haste → Dreamflangeに試合途中で変更
・ThinkingCap
・Ruby Armor of the Whale
・Obsidian Shield of the Tiger
・Dragon's Amulet of the Zodiac
・Diamond Ring of the Zodiac
・Drake's Ring of the Zodiac

 第1試合では、JDがLife 586で戦うことは確実だった。というのも、Kouji氏の意識の中に、私と対戦する場合はMagicが低いと不利になるということがあるのは明らかだったからだ。Life 586は、2 Hitに耐える装備とはいえども、必要最低限であることは言うまでもない。こちらがSpell lvを18まで上げたFBを打てば、いつものタイミングでHealingをしてしまうと回復が間に合わないはずだ。最初はいつものように速いテンポでの攻撃・離脱を繰り返して、「Maceを握っているけれどいつものように戦っている」ということをKouji氏の意識に植え付ける。その時、FBは使用するが、あえて別方向に打ってSpell Lvの高さに気づかれないようにすることが必要。King's Mace HasteとDFを頻繁に交換しながら戦うという作戦だ。
 

(2) 第2試合 (耐久力勝負を挑む)

・King's Sword of Haste
・Diamond Helm of the Whale
・Ruby Armor of the Whale
・Jade Shield of the Moon
・Dragon's Amulet of the Zodiac
・Drake's Ring of the Zodiac
・Dragon's Ring of Wizardry

 第2試合では、先ほどのSpell lvの高さを警戒して、Lifeを586から608(つまりObsidian Helm of SorceryからStarsへ)に変更してくるに違いない。耐久力・安定感は増してくるが、攻撃力は落ちる。そこで、こちらも同じようなLifeでありつつも、MagicはJDより高め(125)で、Manaは同程度(328)で挑むことにした。この装備で用いるDragon/Zodが60/18(普段はvs Bow-Rに用いるもの)なので、Moonの+7と合わせてLifeが「ちょうど」606になるということも面白い結果を生みそうだった。というのも、私はMag 135装備を使用する以前はRC + Whale + Tiger + Zodx3でLife 606, Mag 120という装備を愛用していたからだ。Koujiさんが私のLifeを見て、Mag120だと誤読してくれれば、しめたものだと思っていた。
 

(3) 第3試合 (Sonic Attack後にShadowを混ぜる)

 装備は第2試合と同じ。しかし今回は耐久力勝負はしない。第2試合でLife 608装備(Obs Helm Stars, Plate Whale, Eme/Tiger, Zod x3)のKouji氏は、再びObs Helm Sorを装備して攻撃力を増やしてくることが予想されたためだ。Life 586時のJDとまともに組み合うのは負けを意味するということは上にも述べた通りなので、相手のPoミスを誘うような試合をしなければならない。この試合の序盤はTLP、FBを間断なく続けてゆき、試合のペースを早くする。攻撃重視で試合をするため当然こちらが受けるダメージは大きくなる。Potionは余裕を持って使い、自分が残り2個程度になったとき(=JDはおそらく4個以上残っているとき)に、いきなりShadowの複合技を出して、私に合わせて速い動きをしているJDに2ヒットを入れて勝負を決める。これで決まらなければ、残りPotionゼロ(向こうは2個以上)でもう一度Shadowの複合技を試みる。
 

 以上の流れが、私が作り出したシナリオだった。JDにストレートで3勝することは非常に難しいが、ポイントの関係上(Tino氏との失点差などを考慮すると)、3-0で終わらせておくことがその時には必須だった。さらに、2-2などの長い試合になればなるほど、こちらの策が尽きてしまう。Kouji氏に実力を出させないままに勝ちをさらうことを目指した。一応他の組み合わせとして、King's Sword Heavens, TC, Obs Shield Tiger, Zod, Zod, WizのMag 135, Spell lv 17の装備も用意しておいたが、動きの速いJDをKing's Heavenで捉えることは非常に難しいので、この装備を出さざるを得なくなったときには、すでに負けは決定したようなものだろうと思っていた。
 

 さて、実戦ではこのシナリオは有効だったのか。
 結果を見ればわかる通り、答えは完全にNOであり、自分の実力も、装備の特徴も出せないままに勝負は終わった。第1試合では速いテンポの攻撃の後に満を持してDFに装備交換してFBをFW越しに連発したが、見事に耐えられた。その後はDFでTo-Hitが落ちているところにFWを連発されて、King's Mace Hasteに戻して仕切りなおしをする前に勝負が決まった。第2試合では、予定では耐久力勝負を挑む予定だったが、普段のMag 135に慣れているとMag 125でも命中率が低く感じ、思ったようにコンボヒットを出すことができなかった。終始押され気味で冷や汗をたらしているところにKouji氏の速攻が決まり、Poを使い切ることなく終わった。第3試合では、序盤にKouji氏と私の座標が重なって自分を見失い、あわててTLPしたところに2ヒットが入ってあっけなく終わった。

 所詮、勝負は水物であり、シナリオ通りに進むはずがない。「作戦は必要だが、基本は臨機応変」こそが勝負の黄金律なのだ。使い慣れていない装備で挑んだということも、後々考えれば墓穴を掘ったようなものだ(Kouji氏も、自由種目の序盤戦では普段使い慣れていない装備を使用したおかげで、何試合か星を落としており、それからすぐに通常の装備に戻したそうだ)。これを苦い教訓にして、ステップアップしていくしかないだろう。
 

 ……ということで、試合の実況はほとんどやらずに、試合前までの準備を中心に書いてみました。こういう「大会手記」も一興かと。さて、次回の雑文のタイトルは"The Duel of Exhaustion" (『枯渇のDuel』)です。Duelに関する抽象的・観念的なお話です。


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